切手を売ろうと決めたら、申し込む前に少しだけ準備をしておくと、査定の内容がわかりやすくなります。難しい作業ではなく、仕分けと数え方を押さえておくだけです。ここでは、売る前にしておきたい準備を順番に紹介します。
まずは種類ごとに仕分ける
最初に、手元の切手をおおまかに分けます。分け方の目安は次のとおりです。
- シートの切手
- バラの切手(額面ごと)
- 台紙に貼った切手
- 記念切手・古い切手
- 使用済みの切手
- 汚れ・破れ・貼り付きのある切手
この段階では、傷んだ切手を別にしておくことが大切です。状態のよいものと混ざっていると、どれがどう評価されたのかがわかりにくくなります。
枚数と額面を数える

仕分けができたら、グループごとに枚数と額面を数えます。シートは「1枚あたりの額面×枚数」、バラは額面ごとに枚数を数えて合計を出します。
| 区分 | 額面 | 枚数 | 額面の合計 |
|---|---|---|---|
| シート | (例)1枚ごとの額面 | 枚数 | 額面×枚数 |
| バラ | 額面ごと | 枚数 | 額面×枚数 |
| 記念切手 | 額面ごと | 枚数 | 額面×枚数 |
こうした表をメモ帳や表計算ソフトで作っておくと、見積もりを受けたときに、額面に対してどのくらいの割合かをすぐ確かめられます。すべてを正確に数えるのが大変なら、おおよその合計でもかまいません。
複数の見積もりを比べる
査定額は、業者や時期によって異なります。一社だけで決めると、その金額が妥当かどうかを判断しにくくなります。いくつかの業者に見積もりを依頼し、内容を並べて比べると落ち着いて判断できます。
比べるときは、金額だけでなく、次の点も見ておくと安心です。
- 種類ごとの内訳を説明してもらえるか
- 送料や手数料がかかるか
- 査定後に売らない場合、切手は返してもらえるか
郵便局では現金にできない

切手を扱っている郵便局なら買い取ってもらえそう、と思う方もいるかもしれません。しかし日本郵便では、不要になった切手を現金で返金することは行っていないと案内しています。
その代わりに、汚れや破れのない切手を、所定の手数料で別の切手やはがきなどに交換する制度があります。日本郵便の料金表によると、郵便切手の交換手数料は、99枚までは1枚につき6円、100枚以上は1枚につき13円です。10円未満の切手には別の定めがあります。使う予定がある場合は、交換という選択肢もあります。
出張買取を頼むときの心がまえ
自宅で査定を受ける出張買取は、特定商取引法の「訪問購入」にあたる場合があり、国民生活センターによると8日間のクーリング・オフがあります。その期間中は品物の引き渡しを拒むこともできます。その場で急いで決めず、必要なら家族にも同席してもらうと安心です。
準備にかける時間の目安
準備といっても、すべてを完ぺきに数える必要はありません。量が多い場合は、シートとバラだけ先に分けて、記念切手や古い切手はまとめて相談する、といった進め方でも大丈夫です。
無理に一度で終わらせようとすると、作業中に切手を傷めてしまうこともあります。数日に分けて少しずつ進め、途中の状態はファイルや封筒に入れて保管しておくと安心です。
数え終わったメモは、見積もりを比べるときの手元資料になります。どの業者にどの切手を見せたかも書き添えておくと、あとで整理しやすくなります。
まとめ
売る前の準備は、仕分けをして、枚数と額面を数え、複数の見積もりを比べることの3つが基本です。郵便局では現金化できませんが、使う予定があれば交換の制度も使えます。準備をしておくと、査定の説明もわかりやすくなり、納得して手放しやすくなると思います。
参考にした情報
- 日本郵便「いらなくなった切手やはがきは返金してもらえますか?」(確認日:2026年9月29日)
- 日本郵便「国内の料金表(手数料)」(確認日:2026年9月29日)
- 国民生活センター「クーリング・オフ」(確認日:2026年9月29日)
